「レッドパール」の悲劇
日本で品種開発された農産物が海外で無断栽培され、対応に苦慮するケースも相次いでいます。
苺「レッドパール」は、「とよのか」と「アイベリー」の交配種ですが、栽培しやすく甘くておいしい品種で、日持ちするのでケーキや高級菓子用として使われています。愛媛県宇和島市の西田朝美さんが13年かけて開発したもので、地元特産の真珠から レッドパールと名付けられました。これが、韓国での流通量3分の1を占める「陸宝(ユッポ)」です。韓国での売り上げは、年間700億円超えると言われています。西田さんは8年前に無断栽培を知り、驚いて利用料の支払いを申し入れましたが、韓国には品種登録制度がないと拒否されています。
日本ブランドのいちごの無断栽培は、「章姫」などの品種でも起きており、国際植物新品種保護連盟による知的財産の概念が導入されているにもかかわらず、韓国名で勝手に栽培されています。韓国内ではイギリス品種のイチゴも生産されていますが、イギリスに対しては栽培料を支払っています。日韓両国の生産者と開発者との間で栽培料に関する議論が開始され、2008年以降は日本国の対象者に対しても栽培料の支払いが行われるはずでしたが、全く進展は無いようです。
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